副業OKのIT企業が増えている背景とは
近年、副業を解禁するIT企業が急速に増加しています。2018年に厚生労働省が「モデル就業規則」を改定し、副業・兼業を原則容認する方針を打ち出したことが大きなきっかけです。この流れを受けて、IT業界では特に副業を認める企業が増えました。
パーソル総合研究所の調査によると、副業を認めている企業の割合は2023年時点で約60%に達しています。とりわけIT業界では、その割合がさらに高い傾向にあります。なぜIT企業で副業が普及しているのか、その背景を詳しく見ていきましょう。
IT人材不足と人材確保の競争激化
経済産業省の推計では、2030年までにIT人材が最大79万人不足するとされています。優秀な人材を確保するために、副業OKという柔軟な働き方を提供する企業が増えているのです。副業を認めることで「この会社で働きたい」と思わせる魅力づくりにつながっています。
リモートワークの普及と働き方改革
コロナ禍をきっかけにリモートワークが一般化しました。通勤時間が削減された結果、空いた時間を副業に充てるエンジニアが増加しています。IT業界はもともとリモートワークとの相性が良く、場所を選ばない働き方が副業を後押ししています。
スキルアップとキャリア形成への意識変化
エンジニアの間では「本業だけでは経験できない技術に触れたい」というニーズが高まっています。副業を通じて新しいプログラミング言語やクラウドサービスに挑戦する人も多く、企業側もスキルアップした社員が本業に還元してくれることを期待しています。
副業OKのIT企業に見られる5つの特徴
副業OKの企業であっても、その制度の内容や充実度は大きく異なります。ここでは副業に寛容なIT企業に共通する特徴を5つご紹介します。転職先を選ぶ際の判断基準としてぜひ活用してください。
1. 就業規則に副業に関する明確なルールがある
副業OKのIT企業は、就業規則に副業のルールを明文化しています。「事前申請制」「届出制」「完全自由」など、制度の形はさまざまです。重要なのは、曖昧な黙認ではなく、明確なルールが定められていることです。ルールが明確な企業ほど、安心して副業に取り組めます。
2. 成果主義の評価制度を導入している
時間ベースではなく成果ベースで社員を評価する企業は、副業を認めやすい傾向があります。「何時間働いたか」ではなく「何を達成したか」で評価されるため、本業に支障がなければ副業も自由に行えるという考え方です。
3. リモートワークやフレックスタイム制を採用している
柔軟な勤務制度がある企業は、副業にも理解がある場合が多いです。フレックスタイム制やリモートワークが整備されていると、副業の時間を確保しやすくなります。勤務時間の自由度が高いことは、副業を始めるうえで大きなメリットです。
4. SES企業やWeb系企業に多い
SES(システムエンジニアリングサービス)企業やWeb系のスタートアップでは、副業OKの割合が比較的高い傾向にあります。SES企業ではエンジニアが常駐先で技術を磨きながら、副業で別の技術領域に挑戦するケースも珍しくありません。
例えば、名古屋を拠点とする株式会社アイティークロスのようなSES企業では、エンジニア一人ひとりの希望を100%ヒアリングし、キャリアパスを尊重する文化があります。大手自動車メーカーや金融機関、官公庁などの案件を豊富に抱えており、Java、PHP、Python、AWS、Oracleといった幅広い技術に触れる機会があります。年間休日125日、残業月平均12.3時間という働きやすさから、副業に充てる時間も確保しやすい環境が整っています。
5. 社員のスキルアップを支援する研修制度がある
充実した研修制度がある企業は、社員の成長を応援する文化を持っています。こうした企業は副業によるスキルアップにも肯定的な場合が多いです。研修で基礎を固め、副業で実践経験を積むという相乗効果が期待できます。
副業OKのIT企業を見つける具体的な方法7選
「副業OKのIT企業に転職したいけれど、どうやって探せばいいのかわからない」という方は多いのではないでしょうか。ここでは具体的な探し方を7つご紹介します。
1. 求人サイトで「副業OK」のフィルターを活用する
大手求人サイトの多くには「副業OK」「副業可」といった条件で絞り込める機能があります。Green、Wantedly、dodaエンジニアITなどのIT特化型求人サイトでは、副業に関する条件が明記されている求人が多く掲載されています。
2. 企業の採用ページや就業規則を直接確認する
気になるIT企業があれば、採用ページの福利厚生欄を確認しましょう。「副業・兼業OK」と明記している企業は、制度として整備されている可能性が高いです。記載がない場合でも、面接時に質問することで確認できます。
3. 転職エージェントに相談する
IT業界専門の転職エージェントに「副業OKの企業を探している」と伝えましょう。エージェントは企業の内部事情にも詳しいため、求人票には書かれていない副業制度の実態を教えてもらえることがあります。
4. 口コミサイトで社員の声を確認する
OpenWorkや転職会議などの口コミサイトでは、実際に働いている社員や退職者のリアルな声を確認できます。「副業」というキーワードで検索すると、副業に対する企業の姿勢がわかることがあります。ただし、口コミは個人の主観が入るため、複数の情報源と照らし合わせて判断しましょう。
5. IT系のコミュニティやSNSで情報収集する
Twitter(X)やQiita、Zennなどのプラットフォームでは、副業を実践しているエンジニアが情報を発信しています。「副業OK IT企業」などで検索すると、具体的な企業名や体験談が見つかることがあります。
6. 勉強会やカンファレンスに参加する
技術系の勉強会やIT業界のカンファレンスでは、さまざまな企業のエンジニアと交流できます。直接話を聞くことで、副業に対する企業文化や実際の運用状況を知ることができます。名古屋エリアでも定期的にIT系勉強会が開催されているので、積極的に参加してみましょう。
7. SES企業の説明会や面談に参加する
SES企業では個別のカジュアル面談や説明会を開催していることが多いです。副業の可否だけでなく、案件の選択肢やキャリアパスについても直接質問できるため、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。
エンジニアにおすすめの副業10選と収入目安
副業OKのIT企業に入社したら、次に考えるのは「どんな副業をするか」です。エンジニアのスキルを活かせる副業には多くの選択肢があります。それぞれの内容と収入の目安を一覧でご紹介します。
| 副業の種類 | 必要なスキル | 月収の目安 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| Web制作(フリーランス案件) | HTML/CSS、JavaScript、PHP | 5万〜30万円 | ★★★ |
| プログラミングスクール講師 | 教えたい言語の実務経験 | 3万〜15万円 | ★★ |
| 技術記事の執筆(テックライティング) | 文章力、専門知識 | 2万〜10万円 | ★★ |
| アプリ開発・リリース | Swift、Kotlin、React Native等 | 0〜50万円(成果次第) | ★★★★ |
| クラウドソーシングでの受託開発 | 対応可能な言語全般 | 5万〜20万円 | ★★★ |
| 技術コンサルティング | 特定領域の深い知識 | 10万〜50万円 | ★★★★ |
| OSS(オープンソース)への貢献とスポンサー収入 | 対象プロジェクトの技術 | 0〜10万円 | ★★★★ |
| 動画教材・オンライン講座の販売 | 技術力、プレゼン力 | 1万〜30万円 | ★★★ |
| ITインフラの構築・運用代行 | AWS、Azure、Linux等 | 5万〜25万円 | ★★★ |
| データ分析・AI関連の受託業務 | Python、機械学習、統計学 | 10万〜40万円 | ★★★★★ |
上記の中でも、Web制作やプログラミングスクール講師は比較的始めやすい副業です。一方、技術コンサルティングやデータ分析はスキルが求められますが、高い報酬が期待できます。
本業でJavaやPHPを使っている方は、副業でPythonやJavaScriptに挑戦するのもおすすめです。技術の幅が広がり、キャリアの選択肢が増えるためです。
副業OKのIT企業に転職する際の注意点
副業OKという条件に魅力を感じて転職する際には、いくつかの注意点があります。入社後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、事前にしっかり確認しておきましょう。
副業の「条件付きOK」に注意する
副業OKと謳っていても、実際にはさまざまな条件がついていることがあります。よくある条件を以下にまとめました。
- 競合他社での副業は禁止:同業他社の案件を受けることを禁止しているケースが多いです
- 事前申請が必要:副業を始める前に会社への届出が必須の企業もあります
- 本業に支障をきたさないこと:パフォーマンスの低下が見られると副業停止になる場合があります
- 情報セキュリティの遵守:本業で知り得た機密情報を副業に流用することは厳禁です
- 勤務時間外に限定:本業の勤務時間中に副業を行うことは認められません
これらの条件は企業ごとに異なるため、面接時や内定後に必ず詳細を確認してください。
確定申告や税金の知識を身につける
副業で年間20万円以上の所得がある場合、確定申告が必要になります。所得税だけでなく住民税の申告方法にも注意が必要です。副業収入を「普通徴収」にしないと、住民税の金額から会社に副業がバレる可能性もあります。副業を始める前に、税金の基本的な知識を身につけておきましょう。
本業と副業のバランスを考える
副業に熱中するあまり、本業のパフォーマンスが落ちてしまっては本末転倒です。特に最初のうちは月に数時間程度から始め、体力や時間の余裕を見ながら徐々に増やしていくのがおすすめです。健康管理も含めて、無理のない範囲で取り組みましょう。
契約形態やトラブルリスクを理解する
副業では業務委託契約を結ぶケースが多いです。契約内容をよく確認せずに受けてしまうと、納期トラブルや報酬の未払いなどのリスクがあります。契約書は必ず事前に確認し、不明点があれば質問してから署名しましょう。
副業を活かしたキャリアアップ戦略
副業は収入を増やすだけでなく、キャリアアップの強力な武器にもなります。ここでは、副業を戦略的に活用してエンジニアとしての市場価値を高める方法をご紹介します。
本業と副業で異なる技術スタックを経験する
本業でJavaを使ったバックエンド開発を行っている場合、副業ではReactやVue.jsを使ったフロントエンド開発に挑戦するといった方法があります。フルスタックエンジニアとしてのスキルが身につき、転職市場での評価が大きく向上します。
副業の実績をポートフォリオに活用する
副業で手がけた成果物は、ポートフォリオとして活用できます。特にWeb制作やアプリ開発の副業では、目に見える成果物が残るため、転職活動やフリーランス独立の際に強力な武器になります。
副業をきっかけに人脈を広げる
副業先のクライアントやチームメンバーとの関係は、将来のキャリアにつながる重要な人脈になります。IT業界では人脈を通じて案件が紹介されることも多いため、副業での出会いを大切にしましょう。
SES企業での経験と副業の相乗効果
SES企業で働くエンジニアは、さまざまな現場を経験できるという強みがあります。例えば、金融系のプロジェクトで培ったセキュリティの知識を、副業のセキュリティコンサルティングに活かすといった相乗効果が期待できます。
株式会社アイティークロスでは、異業種からの転職者が5割以上を占めており、多様なバックグラウンドを持つエンジニアが活躍しています。充実した研修制度でゼロからスキルを身につけ、本業で基盤を固めながら副業でさらなる成長を目指す——そんなキャリア戦略が可能な環境です。
名古屋エリアで副業OKのIT企業を探すコツ
名古屋エリアでIT転職を検討している方に向けて、地域特有の情報もお伝えします。名古屋は製造業が盛んな地域であり、IT企業の需要も年々高まっています。
名古屋のIT市場の特徴
名古屋は大手自動車メーカーをはじめとする製造業が集積するエリアです。そのため、製造業向けのシステム開発案件が豊富にあります。また、近年ではDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の波を受けて、金融機関や官公庁向けのIT案件も増加しています。
こうした多様な案件がある名古屋エリアでは、SES企業を通じてさまざまな業界の開発経験を積むことが可能です。本業で得た幅広い経験が、副業の幅を広げることにもつながります。
名古屋エリアのIT勉強会やコミュニティ
名古屋では「名古屋アジャイル勉強会」「NAGOYA Engineer」など、活発なITコミュニティが存在します。こうした場に参加すると、副業OKの企業で働いているエンジニアから直接情報を得られる機会があります。また、勉強会での出会いが副業案件につながることもあります。
名古屋特有の求人動向
東京に比べると名古屋の求人はやや数が少ないものの、競争率も低い傾向にあります。そのため、条件の良い副業OK企業に入社できるチャンスは十分にあります。名古屋に拠点を持つSES企業の中には、リモートワークを活用して東京の案件にも参画できる企業もあります。
まとめ:副業OKのIT企業で理想の働き方を実現しよう
この記事では、副業OKのIT企業の探し方から注意点、キャリアアップ戦略まで幅広く解説しました。最後にポイントを整理します。
- 副業OKのIT企業は増加傾向:IT人材不足やリモートワークの普及が背景にあります
- 副業に寛容な企業の特徴:成果主義、フレックスタイム制、明確な就業規則が整備されています
- 探し方は多様:求人サイト、転職エージェント、口コミサイト、コミュニティなどを活用しましょう
- エンジニアの副業は選択肢が豊富:Web制作、講師、技術コンサル、アプリ開発など自分に合ったものを選べます
- 注意点を事前に確認:副業の条件、税金、本業とのバランス、契約形態をチェックしましょう
- 副業はキャリアアップの武器になる:異なる技術の習得、ポートフォリオの充実、人脈の拡大に活用できます
- 名古屋エリアにもチャンスは多い:製造業やDX案件が豊富で、SES企業を通じた多様な経験が可能です
副業OKのIT企業で働くことは、収入アップだけでなく、エンジニアとしての総合的な成長につながります。まずは自分のスキルやキャリアプランを整理し、理想の働き方を実現できる企業を探してみてください。
IT業界への転職やSES企業での働き方に興味がある方は、ぜひ株式会社アイティークロスの採用情報もチェックしてみてください。名古屋市中区栄を拠点に、エンジニア一人ひとりの希望に寄り添ったキャリア支援を行っています。
よくある質問(FAQ)
副業OKのIT企業はどうやって見つけられますか?
求人サイトの「副業OK」フィルター、IT専門の転職エージェント、口コミサイト(OpenWorkなど)、IT系コミュニティやSNSでの情報収集が効果的です。企業の採用ページで福利厚生欄を確認したり、面接時に直接質問したりする方法もおすすめです。
副業OKの企業でも副業が禁止されるケースはありますか?
はい、あります。多くの企業は競合他社での副業を禁止しています。また、本業に支障をきたす場合や、機密情報の漏洩リスクがある場合は副業が認められないことがあります。事前申請が必要な企業も多いので、入社前に就業規則を必ず確認しましょう。
エンジニアが副業を始める際に必要な手続きは何ですか?
まず勤務先の就業規則を確認し、必要な場合は事前申請を行いましょう。副業で年間20万円以上の所得がある場合は確定申告が必要です。また、副業先との契約書の内容をしっかり確認し、業務範囲や報酬条件、納期を明確にしておくことが重要です。
SES企業は副業がしやすいのですか?
SES企業は副業に比較的寛容な傾向があります。プロジェクト単位で働くスタイルのため、業務時間外の活動に対して柔軟な企業が多いです。また、さまざまな現場で培った技術を副業に活かせるというメリットもあります。ただし、常駐先との契約内容やセキュリティポリシーにも注意が必要です。
副業で得た収入の税金はどうなりますか?
副業で年間20万円以上の所得(収入から経費を差し引いた金額)がある場合、確定申告が必要です。所得税に加えて住民税の申告も必要になります。会社に副業を知られたくない場合は、住民税を「普通徴収」にすることで、給与からの天引きを避けることが可能です。税務署や税理士に相談することをおすすめします。
名古屋エリアで副業OKのIT企業は見つかりますか?
名古屋エリアにも副業OKのIT企業は多く存在します。特にSES企業やWeb系企業を中心に、副業を認める企業が増えています。名古屋は大手自動車メーカーや金融機関向けのIT案件が豊富で、本業で幅広い経験を積みながら副業にも挑戦しやすい環境が整っています。
未経験からIT業界に転職して副業もできますか?
可能です。研修制度が充実したIT企業であれば、未経験からでもスキルを身につけられます。まずは本業で1〜2年ほど実務経験を積み、基礎的な技術力を身につけてから副業を始めるのがおすすめです。プログラミングスクールの講師や技術記事の執筆など、比較的始めやすい副業から挑戦すると良いでしょう。
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